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さくら荘のペットな彼女1~12話感想

 ニコニコ動画で一挙放送があった、さくら荘のペットな彼女をタイムシフト視聴で一気見しました!

 先日何人かの友人と話をしていて、おすすめのラノベはないかと訊いたところこの作品が良いという回答をもらったので読もうと思っていたのですが、せっかくアニメ化しているのでまずはアニメから入ろうと思ったんですよね。さらに都合のいいことに、一挙放送があるということだったのでこの土日でまとめて見てしまおう!と相成ったわけです。

 あらすじとしては、ゲームクリエイターを目指す凡人の主人公が、さくら荘なる場所で圧倒的な能力、技術を持つ画家やら脚本家やらアニメーターやらプログラマーやらに囲まれて生活するお話です。創作をやっている友人たちが薦めてきた理由がこの時点でよくわかりますね。

 僕が見ていて真っ先に良いなと思った箇所は、「天才の能力を妬む」という黒い感情がごまかされずにきちんと描かれていることでした。
 メインヒロインの一人である天才画家の椎名ましろは、「自分ではぱんつも穿けない生活破綻者」であるため主人公が身の回りの世話を全部しており、主人公がいなければまともな生活もできない状態でした。そのようにましろを掌握しているかのような錯覚すら抱いていた主人公ですが、ある時ましろが海外でどれほど評価されているか、その能力がどれだけ絶対的で強大無比であるかを眼前で見せつけられてしまいます。
 自分がいないと何もできないと思っていた少女は、こんなにも自分とは遠い位置にいた。それを知ってしまった主人公は、ましろの漫画家デビューを心の底から祝えない自分に気がついてしまうのです。

 主人公の他にも、密かに想いを寄せている相手の才能に自分が届かないことを知り、正面から向き合うことができず代わりにその相手の姉と代替品のようにして付き合ってしまう先輩だとか、ましろと一緒に絵を描き続けてきたのにましろに届くことはなく、嫉妬からずたずたに貶される事を望んでましろを漫画家の道に導いた友人など負の思いを持ったキャラの気持ちがありありと表現されており、仮にも創作をやっている僕として考えさせられる部分が多くありました。

 他の見所として、作品内に複数組のカップルが存在することです。
 この手の作品のお約束としてハーレムものなのかと思いきやそんなことはなく、主人公以外の男キャラにはっきりと好意を抱いている女キャラが登場するんですよね。
 当然、ストーリーの主軸としては主人公周りの話になるのですが、他のカップル(厳密にはカップルに至っていないのですが)の話も要所要所で挿入されており、彼らの人間関係の進展がどうなるか、というのもまた面白さの一つでした。カプ厨の僕にとっては特に大事です。ほらほら早くくっついてしまうんだ!

 ギャグ要素も多めだったのですが主人公のツッコミが冴えていることもありテンポも良く、また感動させるシーンではしっかり泣かされてしまい、シリアスなシーンでは創作や人間について考えさせられる、というように思わず心をあっちこっちに動かされてしまう良い作品でした。
 シュタゲ以来の心に刺さったアニメだったので、原作も読もうと思います。そして原作を読んだ上で、今現在この作品に対して僕が抱えている最大の懸案事項である"美咲先輩とななみんのどちらがより僕の好みか"という問題に結論を下したいと思います。

2013年01月20日 感想 トラックバック:0 コメント:0

カガミハラ/ジャスティス-子供と◯◯と◯◯の話- 2感想

 雪が降っていて全く外に出る気がおきなかったこともあり、前々からやろうやろうと思っていたサークルfragariaのカガミハラ/ジャスティス -子供と◯◯と◯◯の話- 2をプレイしました。


 1では謎がひたすらにばら撒かれて何が何だか分からないような状態で終わったのですが、今回の2では1のストーリーを別視点で描くことによって提示されていた謎を解き明かしつつ、最後に答えから導き出された大きな謎をどーんと置いて終わるという分かりやすい形でした。私は1をプレイしてから結構時間が経っていたのですが、この形式だったおかげで、1で何が起きていたかということの復習にもなって良かったです。

 展開としては、前回のようなどんでん返しにつぐどんでん返しというようなこともなく、ある意味淡々と謎が解かれていくわけですがその演出、見せ方は前作よりうまくなってるなあと感じました。笑わせるところでは笑わせ、盛り上げる所では音楽、グラフィック、文章総動員で盛り上げてくる。こういう演出が出来るのはノベルゲームならではという感じがして良いですね。
 ……ちなみに僕は不覚にも3回ほど目から謎の液体を垂れ流す事になりました。シナリオライターは大学時代のサークルの後輩なんですよね。くっ僕はあいつの書いた文章に泣かされてるのか……悔しい……でも泣いちゃう……!(ぐすんぐすん

 内容で特に良いなあと思ったのは新キャラです。シガツさんというおっさんとシロサキさんというおねーさんが新しく登場したのですが、まあこれが2人とも良い感じにキャラがたってて凄く好みですよ。普段完全にダメ人間っぽいのに、肝心なときは凄く頼りになるおっさんとかそんなの素敵にきまってるじゃないですかー!シロサキさんのほうも同じようにいつもはへらへらしてるのに然るべき時には真摯に話を聞いてくれて自分の意見を伝えるいかしたおねーさんできゅんきゅんです。「工作のついでに切りましたというような髪形」とか「~~っすー」ていう口調とか可愛い女の子大好きなところとかとてもツボです。いやほんとキャラクターが魅力的かどうかというのはその作品の善し悪しを決定づける大きな要素ですよね。

 気になったところとしては、これは僕が音屋だからなのでしょうけれどもBGM関連で何箇所か。盛り上がる≒プレイヤーを文章に引っ張りこむべきところで、BGMの方に意識を持っていかれる部分があったんですよね。具体的には、パーカッションの音が浮いてて妙に耳につくとか、曲が変拍子だとか。
 僕もBGMを作る立場として、BGMはもちろん良い曲に越したことはないのですが、あくまで役割としてバックグラウンドに徹しなければいけないんだよなーという事は念頭に置いておかなければいけません。文章を読ませたいシーンならなおさらですね。
 あと、これはフリーのBGM素材を使っている部分もあるので仕方ない部分も多いとは思うのですがやっぱりクリア後にBGMがまとめて聞けるシステムは欲しいなーって思っちゃいます。CGも同様かも。このへんは次回以降に期待です。

 
 本作は、-子供と◯◯と◯◯の話-ということで第一部なんですよね。で、○の数からも分かるようにどうやら第三部まであるらしいです。
 シガツさんやシロサキさんが登場したことですし、順当に次は「大人」サイドの話とか、あんまり触れられてない主人公の過去の話とかが語られるのかなーと勝手に思ってますが、果たしてその予想があたるかどうかも含めて今後がとても楽しみです。あー面白かった!


2013年01月14日 感想 トラックバック:0 コメント:0

「彼女を好きになる12の方法」感想

 入間人間の「彼女を好きになる12の方法」を読みました。適度にネタバレしつつ感想を。






 入間人間は過去に「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」を読んでいて、歪んだ形で表現された愛と依存が良いなあと思っていたのですが、今作はびっくりするくらいのいちゃらぶです。
 登場人物は「俺」「彼女」「僕」の三人。「俺」は「彼女」に対して「正直好きではないと思っている」のですが、その「彼女」と実際は大半の時間を一緒に過ごしていることの理由を求めるために「なんとなく、好きでないといけないような気がした」。そして「俺」はどうにかして彼女を好きになろうとする、というのが本編の半分の俺+彼女パート。
 そしてもう半分は、「彼女」に一目惚れして以来彼女を愛してやまない「僕」がなんとかしてその想いを伝えようと煩悶する、という僕パートとなっており、これらの2つが対比的に交互に書かれるという構成になっています。

 特徴的なのは、俺+彼女パートでは好きにならなければいけないとか一緒にいる理由がどうとかうだうだいいつつ、傍から見ればどうみても付き合っていちゃらぶしているという幸せな様子が書かれているのに対し、僕パートでは彼女に近づくもものの見事に拒絶され、挙句その後ははっきりと避けられて相手にもされず、目の前で「俺」と「彼女」の幸せな様子を見せつけられ続けるという「僕」のただただ沈鬱な様子だけが書かれているという点です。ストーリーの中で、同じ人物の幸福と不幸を経時的に表現してカタルシスを感じさせるというのはありがちですが、本作のように徹頭徹尾幸せなキャラクターと不幸なキャラクターを配置することで幸福と不幸のギャップを示すというのはなかなか面白いですね。

 おそらくこの本、読み手の性質によって評価が綺麗に分かれると思います。
 「僕」に感情移入してしまう人は、ひたすら想い人が恋人と仲良くしている様子を見せつけられて何も出来ない惨めな「僕」を見て良い気分にはならないでしょうし、逆にそうではない人なら「俺」と「彼女」の甘々な関係に悶え転がるでしょうから。(ただ「僕」サイドにも「俺+彼女」サイドにも何も感じない人にとっては本作は非常に退屈かもしれません)
 僕は圧倒的後者だったので、ひたすら二人のラブラブしい様子を見てごろごろしてました。お前ら早く結婚しちゃえよ。
 手を繋いでみたり、一緒に食材を買いに行って家ですき焼きを食べたり、唐突に告白してみたり、部屋で野球ゲームからのキャッチボールをしてみたり、暑いからとビニールプールに一緒に入ったり、大学構内で一緒に漫画を読んだり、二人でお祭りに行って「これってデート?」「じゃあ、デートで」という会話を交わしてみたり……これだけやっておいて「彼女を好きにならなければならない」とか抜かしているのは本当にお前は何を言っているんだとしか言いようがありません。それだけ自然に一緒にいられて、なおかつ「彼女」といるとき、「俺」は一番笑顔になれるというのですから、もうそれで十分じゃないですか。理由とかどうでもいいじゃないですか。
 僕は恋愛において「その人といる時が一番楽しければ他は何もいらない」という信条を持っているので、それ以上何を望むんだよ!と終始心のなかで叫び続けていました。そもそも第一章のタイトルが「ないものねだり」な時点でそんなことは自明なんですけどね。

 でもそんな「理由」に固執し続ける「俺」に彼女はこう言うのです。


 「それは、わたしの一番嫌いなことね」
 「なんで好き? とか聞かれるのも、どこが好き? とかも最悪」

 「だって理由を好きになったわけじゃないの。わたしはっ、ほら……



 そしてその言葉の続きを待つ「俺」に対して

 「きみ、わたしと付き合いなさい」
 「ちゃっちゃと好きにしてあげるから。それでいいんでしょ?」


 

 うわあああああああ!!


 もうこの辺りで僕は糖分過剰摂取で死ぬかと思いました。お前らまだ付き合ってなかったのかよとかそういうことがどうでもよくなるこの甘さです。
 実はこの「告白」以降待ってましたとばかりに二人のラヴっぷりは加速するのですが、文章に起こすのも困難な甘さだったので割愛させて頂きます。ご自分の目で確かめて萌え死んでください。

 こんな状態になりつつも、「俺」は本編の最後で「彼女とはこれで二年間も一緒にいるのだが、しかしその理由を改めて考えてみるとなにも思いつかないことに気づかされる」とのたまっております。ダメだこいつ何も変わってねえ。
 それでも「彼女がずっと側にいるのなら、永遠にそれを探そうとするのも悪くない」と謎の前向きさを発揮して自己完結しているあたりがさすがというか、うだうだ考えるまでもなく幸せも愛も最初からそこにあったよねという気しかしませんね。


 ところでこの小説、背表紙には

 好きといえない、いつも空回りするあなたに。



 という文言が書かれています。
 これって、立場的には「僕」の側の話なんですよね。ですがいざこの文言に釣られて読んでみると、好きといえないどころか徹底的に拒絶され疎外される「僕」サイドに引きずり込まれるのです。こういうエグさが入間人間らしいなあと思いますね。

 しかし、蜂蜜たっぷりの甘い関係が大好きな僕にとってはこの本は最高でした。いやあ入間人間と聞いて予想したものと全然違う方向でびっくりしたのですが、甘々好きかつ「僕」に感情移入しない自信のある方にはオススメです。僕もこんな恋愛したい(結論)

2012年12月02日 感想 トラックバック:0 コメント:0

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